2012年11月9日金曜日

Tax Returnの還付金が無い、は本当に損なのか



毎年タックスリターンのシーズンになると、還付金が去年より多く(少なく)戻ってきた、誰々は幾ら還付された、今年は追加で支払わなければいけなかったなどといった声が聞かれます。

もちろん還付が多いのは嬉しいことですし、弊社でもできる限りのお手伝いをさせていただいております。
では、還付金が無い、もしくは追加納税を支払らなければいけないというケースは、一概に損をしていると言えるのでしょうか???

多額の還付金が戻ってくる多くのケースは、所得税を源泉徴収などで払いすぎていた場合です。払わなくてもよい額を無利子でATOに預けていたという解釈にもなります。

逆に、タックスリターンで追加納税が発生したということは、支払うべき税額を最後の最後まで自分の手元に残しておくことができたと言い換えることもできます。税金を支払うまでは自由に使えるお金であり、投資や事業の経費などに充てて更なる収入を期待することも出来るわけです。

必要以上に源泉徴収される例として、雇用者にタックスファイルナンバーを提出していない、居住者でありながら非居住者として源泉徴収されていた場合などもあり得ます。この場合、収入額によっては1万ドル近い還付金を受け取ることもあり得ますが、居住者としてしっかりタックスファイルナンバーを提出していれば、年度末まで待たずとも毎回支払われる給料の一部として受け取ることが出来るわけです。

ぎりぎりまで払わないほうがいいのなら、源泉徴収税や予定納税は今後一切払わないなんてことはどうか言わないで下さい。今年のタックスリターンで追加納税を支払う結果となり嘆いている友人を見て、こんな捉え方もあるんだということを書いてみただけですので。。。

税金などのお支払いは、是非とも正確な情報のもとに、定められた金額を期日までにお支払い下さいますようお願い致します。尚、万一ATOへの支払いを滞納した場合は、滞納額に対して一日ごとに利息がかかってきますのでご注意ください。

エージェントを通してのタックスリターンの期限はまだまだ先のため、今日も申告書を作成しているタカでした。

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2012年11月6日火曜日

MYOB 会計ソフトプログラム

毎日お天気もよく、冷房、暖房なしで快適に過ごせる時期ですね。外は暑いですが、ドライなオーストラリアでは室内は心地よい気温です。

さて、弊社の7社のお客様が現在 MYOB Live Accounts を使っていらっしゃいます。
オーストラリア国内会計ソフトウェアのリーディング的存在の MYOB 社が 2011 年度より試験的に販売を開始したオンライン会計プログラムです。月額 $25 という安価が魅力です。

データファイルがクラウド化しているので、どこでも、いつでも、誰でも、インターネットアクセスさえあれば自社の会計データにアクセス、記帳、確認処理が可能です。またPCのクラッシュによるデータファイルの損失等のリスクも回避できます。

しかしスモールビジネス向けのソフトであるため、機能に制限があり業種や会計処理方法等によっては、あまりベネフィットがないケースがあります。

私、中野がお勧めするMYOB Live Accounts のベネフィットが大きいスモールビジネスは 、、、

  • 銀行入出金がビジネス取引のベースである場合 (キャッシュエコノミー、カフェ、レストラン等小口現金取引が多い場合は不向き)
  • キャッシュベースの会計システム (発生ベースシステムでも可能だが、手続きが煩雑になる)
  • 1件の Invoice に対して1件の支払い、入金、等、取引がシンプルであること
  • サプライヤー、カスタマーがさほど多くない(カード機能の限界)
  • 従業員が多くない場合

 上記のプログラムの成功に続き、MYOBの本格的なクラウド化 (オンライン化) が進んでいます。
MYOB AccountRight Live のリリースに先駆けて、当事務所ではパイロット (トライアル) に参加。どこまで事務所の会計事務が効率化できるか試すことにいたしました。

お客様に会計ソフトをお勧めするのには、やはり自分が熟知している必要があると実感していますので、これからの状況をアップデートして参ります。

現行のMYOB AccountRight のSubscription をご購入されているお客様には、リリースとともに自動的に移行が可能になります。 事実上、一人のユーザーに限られていましたがオンライン化により、最低5名が同時にデータファイルにアクセス可能になります。複数ユーザーのためにライセンス料を払っていたお客様にとっても嬉しいニュースです。


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